デジ絵初心者

【デジタルイラスト初心者】ペン入れのコツ。線画の質を上げる小技。

記事内にアフィリエイト広告を含む場合があります

下書きが終わって、ペン入れをするとなんだかイラストの印象が変わってがっかりすることはありませんか?

今回の記事では、ペン入れのコツをつかんで、線画の質を上げる小技を5つご紹介します。
デジタルイラスト初心者さん向けですが、一部、アナログイラストでも簡単に実践できるものもあるので、やってみてくださいね。

この記事は

  • ペン入れが苦手な人
  • イラスト初心者さん

に向けて書いています。

はじめに、5つのコツや小技をご紹介しておきます。

ペン入れのコツ、線画の質を上げる小技
  1. 綺麗な線を引く
  2. 余分な線を引く
  3. 修正に時間をかける
  4. 線に強弱をつける
  5. 墨溜まりを作る

ではこちらの下書きのペン入れをしていきながら、各項目を説明していきたいと思います。

修正しやすいように顔、髪(前髪、横髪、後ろ髪)、服、手、小物などをレイヤー分けしてペン入れしましょう。

線が重なる部分が別レイヤーになるように自由に分けてOK。

ペン入れの基本:綺麗な線を引く

「綺麗な線を引けなくて困ってるのに…!」という声が聞こえてきそうですが、心配しないでください。

こちらの記事で簡単に綺麗な線を引くコツをご紹介しています。
ちょっとしたことを心がけるだけなので、初心者さんでもすぐに実践できますよ。

【デジタルイラスト初心者】簡単!練習しなくても綺麗な線を引く方法 デジタルイラストを始めてみたのはいいけれど、アナログのときみたいに綺麗に線が引けなくて苦労していませんか? 今回の記事では、デジ...

ペン入れのコツ:余分な線を引く

線がはみ出ることを気にせず、思い切りのいい線を引く

線をはみ出させて、不必要な部分まで気にせずに描き切ることで、線に無駄な力が入ったり、ぶれたりすることを減らすことができます

この部分の髪はパンダの影に隠れるので見えません。本来は描かなくてもいい場所です。

長い線を描くときは下書きの線を正確になぞることではなく、綺麗な線を一息に描くことを意識します。

スタート地点からちゃんと始まっていること、ゴール地点でちゃんと終わっていることはあまり重視しません。
線を引いたあとで余分な線を消す方が綺麗な線への近道です。

見えない部分の線も描く

物のかげになって見えない部分の線も描きます。

この部分の顔の輪郭は飴のかげになるので、あとで消すことになるのですが、ペン入れの段階では描いておきます。

見えない部分を描かないと形がゆがむ原因になるからです。

一通りペン入れが終了しました

ペン入れのコツ:修正に時間をかける

ここから気長に修正をしていきます。

これをするかしないかでイラストの完成度が変わるので省けない工程です。

変形ツール

眉毛に違和感があったので、変形ツールで修正します。

ペン入れをしてみると顔の印象が変わることが往々にしてあるので、変形ツールで調整します。

クリスタの変形ツール

該当箇所を選択し、編集タブ変形拡大・縮小・回転をクリック。

さらに自由な形にしたい場合は自由変形メッシュ変形で修正します。

不要な部分を消す

ペン入れのときにはみ出した部分を消しゴムツールで消していきます。

髪がかかって隠れているはずの眉毛といった顔のパーツはそのままにして大丈夫です。

髪がかかって隠れる部分は消してしまうより、透かす表現にするとうまく見えます。

簡単!!目や顔にかかる髪を透けさせる方法【イラスト初心者】 こんなイラストを見たことですか? 顔のパーツにかかる髪が透けていて、下の目などが透けて見えるイラスト。 この表現、...

線を整える

線が重なって汚くなっている部分やちゃんと閉じていない部分を削ったり、描き足したりして整えます。

髪の線は一息に描いた方が綺麗なので、線の勢いを重視して描きます。
こんな風に荒れた部分は着彩のときにどこを塗ればいいか分からなくなりますし、完成度も下がってしまうので、直すのが吉。

分かりにくいのですが、重なっていた線を整理して、毛先の線を閉じました。

前髪はぱっつんにしたいのですが、ペン入れでぱっつん前髪の横ラインを引くと線がうるさいので、線は閉じないで良しとしました。

だいぶ綺麗になりました。これで完成としてもいいのですが、もう少し手を加えます。

ペン入れの小技:線に強弱をつける

線に強弱をつけるだけで一気に線画のクオリティが上がって見えます。

ペン入れに使っているブラシツールが筆圧で太さが敏感に変わる設定だと、ペン入れの段階である程度線に強弱がついています。

強弱をつけるところ

線の強弱をつけるのは、布や肌のような柔らかいものや曲線です。

光の当たる部分は細く影の落ちる部分は太くするとより自然でいい感じになります。

はじめは深く考えないで、ところどころ線を重ねて太くする部分を作るだけでOK。

何なら、上手く線が引けなくて、2,3度引き直して太くなってしまった結果だとしても大丈夫。

線の強弱がつくだけで線画がいきいきとしてきます。

強弱をつけないところ

かたくてまっすぐな物は一定の太さで描くと、無機質でかたそうな印象を与えることができます。
金属のような部分には強弱はつけないようにします。

髪にも意図的な強弱はつけません。サラサラと軽い印象にしたいからです。

ペン入れの小技:墨溜まりを作る

かげになる部分にペン入れをします。

線が交わって、狭い空間を作っているとき、交点の鋭角にペンをしっかり入れます。

簡易的な図にすると、こうなります。

言葉で説明するのが難しいのですが、すること自体はとても簡単です。

実際のイラストだと、こんな風に線が重なっている部分に描き入れます。

この墨溜まりは髪に入れることが多いです。

実際に影になるかどうかは気にせず、このような形に線が交わっていたら、機械的にペン入れすれば簡単に見栄え良く見えるので、オススメです。

線画完成

こんな感じで線画が出来上がりました。

前回の記事で何も意識しないで描いたイラストと比べるとまったく別物になったのではないでしょうか。

【まとめ】ペン入れのコツと小技

  • 修正することを念頭に、綺麗な線を意識する
  • 細かく線を修正する
  • 線の強弱、陰影を入れる

まとめると以上の3点に集約されます。

難しい技術なしでも取り入れられることばかりなので、実践して、楽しいイラストライフを送ってください。

お絵かきソフトは【CLIP STUDIO PAINT】がおススメです。

趣味でデジタルイラストを始めたい人でも手が出しやすいお値段なのに、プロも使っているソフト。
充実の機能が揃っています。

お試し無料期間も設定されているので、お気軽にお試しください。